2014年6月29日日曜日

[骨太&叙情的ダンスロック]HERRA TERRA

マサチューセッツ州ボストン発信のエレクトロニック・ロック・バンド。
昨今はTht 1975やRoyal Conceptといったダンスロックバンドが次々とブレイクしていますが、彼らのようなポップさや甘いルックスの代わりに骨太ロックを取り入れたのがこのHERRA TERRA。
ボーカルの人もいい感じに汗臭そうですw
1stアルバムの出だしからいきなりヴァン・ヘイレンやMr.Bigを彷彿とさせる骨太なギターにガツンとやられます。
かと思えばDigitalismの如き叙情的なシンセ。
鋼のような電子ハンマーから生ドラムまで変幻自在のビート。
高らかにシャウトするボーカルと情熱的なギターリフが絡み合い、非常に艶っぽいサウンド。
堅牢な音作りと確かなテクニックは、国内でもブレイクする可能性は十分にあると思います。
サマソニで来日すれば化ける事は間違いないでしょう。
というか私はサマソニで彼らのステージを観たい。


アルバム


BandCamp

http://herraterra.bandcamp.com/

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2014年6月28日土曜日

[自然と調和する美しい旋律]Foreign Fields

テネシー州ナッシュビル在住のフォークデュオ。
グループ名を直訳すると「異国の原野」となるのでしょうか。
その名前から喚起されるイメージ通り、大自然の中で大らかにギターを奏でながら飄々と歌い上げるMVが印象的です。
リズムボックスを使った曲はあるものの、あくまで全体的な音は柔らかくて牧歌的。
ギターの旋律も歌声もコーラスも、自然への敬意を感じる崇高な響きがあります。
リバーブの残響音も、とても神秘的な音空間をつむぎだし、大自然の中でのゆるやかな時の流れを感じます。ヘッドフォンをして、目を閉じて異国の自然をイメージしながらシットリ聞き込みたい、そんなナチュラリティにあふれている音楽です。

アルバム


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http://foreignfields.bandcamp.com/

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2014年6月27日金曜日

[透明感あふれる心地よいリバーブ]David Dingess

YouTubeやらSoundCloudやらMyspaceやらvimeoを一通り漁ってみたのですが、それらしい動画も音源もアカウントも見つからず。
まさにBandcampのみで作品を公開している非常にパーソナルなアーティストのようです。
しかしマイナーのままでいるのは勿体ない良質な音楽を聴かせてくれます。
The Durutti Columnに通じるギターやMercury Revに通じるコーラスワーク、全体を心地よく包み込むリバーブエフェクト。
程よいアンビエントドローンに生楽器が溶け合い、非常に心地よく耳に響きます。
何といってもコーラスとエフェクトのセンスが秀逸であり、独自の音世界に引き込まれます。
宗教的とも言える高尚な音楽性は個人的にツボです。
さすがにレコーディング環境のせいか音質はあまり良いとは言えませんが、メロディーラインやアレンジに関しては遜色がなく、しっかりした環境でプロデュースされれば化けるでしょう。
そういった意味でも、発表の場を増やさないでいるのが勿体ないアーティストだと思います。


アルバム


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http://thelayarounds.bandcamp.com/

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2012年12月20日木曜日

[奇天烈ハードコア・バイオリン] The Crooked Fiddle Band

のっけから狂おしいまでのテンションで始まるPV。
何が始まるかと思いきや、生ギターの速弾きに、ハードコアなドラミング。
そこに乗っかってくる叙情的なヴァイオリン。
それに呼応してヘッドバンキングに興じる(?)オーディエンス…。
これはスゴイ。今まで聴いたこともないジャンルの音楽です。
個々の高い演奏力が極限まで研ぎ澄まされてこそ、ここまで唯一無二な音楽を確立できるのでしょう。
The Crooked Fiddle Bandはオーストラリアのシドニーを拠点に活動している4人組バンド。
公式サイトを見ると、欧州でいくつかのフェスティバルに出演している模様。
メジャーになるかどうかは正直微妙だと思いますが、彼らの演奏から発せられる得体の知れないエネルギーは、音楽の底知れない可能性を感じます。
森の中でヴァイオリン奏者の女性を囲みながらシャウトしている開放的な姿が、それを何より物語っています。

アルバム


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http://crookedfiddleband.bandcamp.com/

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2012年12月18日火曜日

[チェコ発、エキセントリックな音の絵本] Dva

マシナリウムの開発元「アニマタデザイン(Amanita Design)」による新作ゲーム『ボタニキュラ(Botanicula)』の音楽を担当した、チェコの2人組。
ビョークにも通じる先鋭的でエキセントリックなサウンドに、独特の脱力感が耳に残ってしまう歌声。色とりどりのリズムとメロディは、まさに音の絵本。
そしてその世界観に奥行きを持たせるアニメーションも個性タップリで見事にマッチ。さすがはヤン・シュヴァンクマイエルを輩出したアートの国という感じです。

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http://dva2.bandcamp.com/

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[イタリアのゴティエ!?] Marco Notari

イタリア人の色男イメージそのまんまという感じの甘いルックスを持ち合わせた、トリノ出身のシンガーソングライター。
普段あまり聞き慣れないイタリア語で最初は戸惑うかも知れませんが、ベン・フォールズやスクィーズに通じるちょっと個性的なかつポップなピアノサウンドが魅力的です。
ギターポップ全開の曲もあればニューウェイヴ全開の曲もあり、その先鋭的な音楽センスは『イタリアのゴティエ』と称しても良いのではと思ってます。
ウィキペディアを見た限りでは、インディーズ関連でいくつか受賞歴があるようです。

アルバム


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http://marconotari.bandcamp.com/

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2012年12月16日日曜日

[魔法のようなアコースティックサウンド] Behind Sapphire

公式サイトのビジュアル(レトロ調のロゴマークに、20世紀を思わせる鉱夫姿の5人組)が非常に鮮烈でスタイリッシュな、カナダのバンド。
心地良いメロディとボーカルに、魔法のようなアコースティックサウンドが次々と降りかかってくる、良質なギターポップを聞かせてくれます。
PVの曲は、Mercury Revを彷彿とさせるドラマチックな曲調で、ピアノとストリングスが心に奥にまで響き渡る感じですが、スウェディッシュポップに通じる爽やかな曲や拳の効いたロックチューン(?)なんかもあり、全曲通してメロディとアレンジのセンスが光ります。
たびたび紹介しているWalk Off The Earthもそうですが、本当にカナダはギターポップの宝庫だと思ってしまいます。

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http://behindsapphire.bandcamp.com/

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